英才教育「新学校を」教育再生実行会議が提言へ   2015.4.3

 政府の教育再生実行会議(座長・鎌田薫早稲田大総長)が、卓越した才能を持つ子どもを育成するため、教育内容の基準を定めている学習指導要領にとらわれずに指導する新たな学校の設置を、第7次提言の素案に盛り込むことがわかった。


 5月中旬にも安倍首相に提出する。

 素案では、「特に優れた才能を秘めた人材の発掘・育成のためには、画一的な教育から脱し、多様な教育の機会の提供が必要」として、新たな学校の設置に向け、幾つかの学校や自治体で英才教育プログラムを試行し、成果を分析しながら拡大するよう求めている。


 例えば、学習進度の速い生徒が指導要領の内容の一部を学ばなくてもよいような高校の設置などが想定される。教員免許がなくても教えられる特別免許状を活用し、大学教授らが高校などで指導する環境を整える。現在も学校の特色を生かしたカリキュラムを組める教育課程特例校制度があるが、指導要領の内容は教えなければならない。


出典: 読売新聞



14歳の天才・日本人少年をカナダのトップ大学が奨学金付きで獲得合戦 2014.5.30

 日刊SPA!では、この天才少年・大川翔君への単独インタビューに成功した。


 翔君は中学高校と飛び級して、現在はブリティッシュ・コロンビア州にあるトーマス・ヘイニー高校の3年生だ。


 本来は受験資格年齢に満たないところを、システムを変えて受験できるようにした大学や、3学年飛び級(平均点99%)を知ってわざわざスカウトに来た大学もあり、この3月までに“カナダのハーバード”とよばれるマギル大学をはじめ、ブリティッシュ・コロンビア大学、トロント大学、サイモン・フレーザー大学、ビクトリア大学に合格した。


 しかも、すべての大学から返済不要の奨学金付きオファーが来ており、どの大学に入学するかを検討中だという。


 ちなみにサイモン・フレイザー大学は3万4000ドル、ビクトリア大学は2万6000ドル、トロント大学は合計で1万ドルの奨学金を申し出ている。マギル大学は2万5000ドルの奨学金に加え給料付きの仕事を、そしてブリティッシュ・コロンビア大学は3万ドルの奨学金に加え、リサーチ・アシスタントという給料付きの仕事までオファーしている。


 まるでメジャーリーグの球団が高額な年俸を提示して田中マー君を取り合ったように、大学側が翔君にかける期待の大きさがうかがえる話だ。


 翔君は5歳の時に両親の仕事の関係でカナダへ。


 当時は英語の読み書きもほとんどできなかったが、親がベビーシッター代わりに雇った地元の小学生に英語の本をたくさん読んでもらい、それを繰り返し読むことで徐々に英語を身につけていったという。


 その後、9歳のときにカナダで「ギフテッド=天才児」登録され、通常の学校教育とは別にギフテッド・プログラムも公費で受け始めた。英語のスピーチコンテストやライティングコンテスト、数学コンテストなどで多数優勝している。


 翔君は中学校の3年間を飛び級し、12歳で高校へ進学。


 高校では週に4コマ、数学の先生のアシスタントとして生徒を教えたり(それが1教科分の単位にもなる)、生徒会役員に選挙で選ばれ生徒会活動をしたり、小学生に空手を教えたり、カナダ人に日本語を教えるイベントを企画開催したり、多忙な毎日だ。


 北米の学校では、単に勉強ができるだけではなく、スポーツやボランティアなど幅広い活動が求められるという。大学側が重視したのもその点だ。


「僕の高校は、それぞれの生徒にあったスピードで学習することができるし、自由な校風で、大学に近い感じです。勉強はもちろん、化学や物理の実験、牛や羊の解剖実習、3歳から始めたピアノや、もうすぐ黒帯(初段)の空手(国際明武舘剛柔流)の他に、ボランティア活動にも力を注いでいます。たとえば地元の英語の苦手な子供たちに英語の読み方指導をしたり、シニアの方々にWindows8やiPadの使い方を教えたり、行動障害のある子供たちに空手を教えたり、環境保護活動をしたり……。勉強ができるだけではこちらでは尊敬されません。高校生であっても、社会に貢献することが求められています」


 なんとも立派すぎる14歳だが、将来は何になりたいのだろう?


「以前は素粒子物理学に興味があったんですが、その後、サイモン・フレーザー大学の研究室や、ブリティッシュ・コロンビア大学の教授たちによるMini-Med School(先端の研究所が高校生を受け入れていろいろ教えるところ)で生化学と出会い、とても引きつけられたんです。人間の体の化学反応というのは、僕にとってはとてもおもしろいです。将来はガンや糖尿病やアルツハイマーなど、現在治療が難しい病気の治療法発見に関与できたら、すごくうれしいですね」


 そんな翔君だが、高校の卒業式を前にして、ある難題に直面しているという。


「実は……プロムのパートナーを早急に探さなくちゃいけなくて(※プロムとは卒業式後に行われる正装でのダンスパーティ。パートナー同伴で出席する、高校生にとっては一大イベント)。僕はその方面ではちょっと遅れているから……同学年は年上の女のコばかりだし。どうしようと頭を抱えています(笑)」


 スーパー天才少年にも苦手な分野があったとは……。いや、年相応の悩みがあって、ようやくホッとした取材班であった。


※8月上旬発売予定『ザ・ギフティッド 14歳でカナダのトップ大学に合格した天才児の勉強法』(大川 翔・著 定価1300円+税)


出典: 日刊SPA! 


数学オリンピック選手の親たちの子育てに共通すること 2014.3-9


 ところで、五輪などで若手選手が活躍するたびに注目されるのが、一流選手の子育てにまつわる話だろう。子を持つ親にとっても、子育てに憧れを抱く人たちにとっても、気になる話題である。手塩にかけた子どもにはやはり、幸せに生きてほしいと願うのが親心。そのために、何らかの分野で秀でた才能を活かしてほしいと思うのもまた、自然な気持ちかもしれない。


 そこで、全世界の選ばれた高校生たちが集う“数学オリンピック”の日本人選手を育てた親たちの声を綴った『数学オリンピック選手を育てた母親たち』(杉山由美子/小学館)より、子どもを“一流”に育てるヒントを幾つか紹介していこう。


1)興味を持ったことをどんどん教える

ここで重要になるのは「もとめるものには惜しみなく与える」ということだ。幼ければ幼いほど、子どもは貪欲にみずからの興味にひたすら集中する。親が興味を強要するのではなく、あくまでも子ども自身が抱いた関心に応えてあげるという姿勢が必要である。また、子どもの興味を広げてあげられるよう、まわりに様々なものを“さりげなく”与えてあげるというのも親が心がけなければならないことだろう。


2)子育てを楽しみ、子どもとのふれあいを増やす

数学オリンピックの日本人選手を育てた親たちは、軒並み「子育てが楽しかった」と語っていたようだ。子どもに何かをやらせたいと思うがあまり、自分の思惑通りに行かず、かえって子育てそのものがストレスに繋がる親たちも少なくない。しかし、本書の中に出てくる親たちは、あくまでも子どもへのサポートやフォローをする立場から、子どもたちの成長を感じ取っていた。教育熱心になり過ぎることなく、子どもの自尊心を尊重しつつ自分も肩を抜き“見守る”ことでふれあうというのが、親にとっても子どもにとっても大切なことだといえる。

 

3)資質はそれぞれということをわきまえる

以前、テレビで土田晃之さんが子育てについて語っていた。子沢山で有名な土田さんだが、子どもが増えるたびに、子育てがだいぶ楽になっていったそうだ。それは、1人目、2人目、3人目と生まれるにつれて子どもへの期待を分散させることができたからだったそうだが、本書の中でも似たような事柄が綴られていた。


 生まれてきた子どもには、どうしても過剰な期待をしてしまいがちだ。ただ、例えば、1人目の子どもが何かに秀でていたとしても、2人目、3人目にそれを強要してはいけない。あくまでもそれぞれの興味を伸ばしてあげられるよう、子どもたちの個性を見きわめるのが何よりも親の役目かもしれない。


 総じて、一流と呼ばれる子どもたちの家庭環境には、親たちの“暖かく見守る”という気持ちが隠されているようだ。そろそろ年度も変わり、子どもたちの環境もまた変わっていく。すくすくと長所を伸ばしていけるよう、ぜひとも子どもたちの成長を見守り続けてほしい。

 

出典: ダ・ヴィンチNEWS 


浅田真央ドキュメンタリー 2014.2.14

現在開催中のソチオリンピックもいよいよ終盤戦に突入。最注目の女子フィギュアスケートは今日19日(日本時間20日未明)に始まる。3人の日本女子スケート陣、一番の注目選手は今季限りでの引退を表明しているバンクーバー五輪銀メダリストの浅田真央。名実ともに日本女子フィギュアスケート界をけん引してきた浅田。フジテレビではソチ五輪直後の28日(金)21時から2時間超にわたって、フィギュアスケート一筋に生きてきた彼女の半生、ソチ五輪の金メダル獲得へ向けての奮闘をつづったドキュメンタリー『独占!浅田真央 誰も知らなかった笑顔の真実』(仮)を放送する。

 天才少女と騒がれ始めたころからストックし続けてきたフジテレビが誇る10年に及ぶ“秘蔵映像”の数々、昨年4月から密着し続けた“密着追跡ドキュメント”、そしてソチ五輪終了後に行う予定の“スタジオ出演”の3本柱で構成され、立体的に誰も知らない浅田真央の“真実”に迫っていく。

 “密着追跡ドキュメント”では代名詞と言われるトリプルアクセルになぜこだわり続けたのか?そして、その結果、キム・ヨナらライバルとの争いを経て悲願の金メダル獲得となるのか?浅田真央の挑戦を追いかける。

 また早くから彼女に熱い視線を投げかけてきたフジテレビにはいまだ日の目を見ていない膨大な映像の数々が眠っており、その質量は他の追随を許さないと自負する。“秘蔵映像”からは数多くのオフショットやインタビューを掘り出し、浅田真央が浅田真央であるゆえん、なぜ彼女が誰からも愛される国民的アスリートになったのかを「家族の支え」という視点から数々のエピソードを紹介していく。


出典: フジテレビ 


早期英才教育のほとんどは間違っている                         大多数の犠牲のもと、わずかの飛び抜けた秀才を生むのが今の「英才教育」 2014.2

プロ家庭教師の西村則康の書かれたコラムです。

以下抜粋です。

 

今回は、実践しておられるご家庭も多いであろう「早期英才教育」について考えてみようと思います。


 「子どもに英才教育をしてきたのに成績が思うように伸びない」


 という相談をよく受けます。精一杯チャンスを与えてきたつもりなのに結果がでない。ほかの子よりも先を行かせるために英才教育をしてきたのに、むしろ遅れをとっていたり、バランスをくずしていたりするわけです。


本当のところ、早期英才教育のほとんどは役にたたないと私は思っています。


自然に育つプログラミングを無視するな

 人間の脳というのは、特別なことは何もしなくても自然に成長していけるだけのプログラミングがきちんと施されています。しかもそれは非常に安定した、強固なものです。


 間違った英才教育というのは、つまりはそのプログラミングを無視して、無理やり脳をより早くつくりあげようとするものだと思います。


 本来の実がなるサイクルを早めようと、促成栽培した野菜や果物は美味しくないですよね。それは、本来の育ち方を人工的に早めた結果、細胞が崩れて形成されるからだと言われています。


 そう考えれば、人間だって促成教育しようとすれば無理が生じるのは当然です。


 そもそも、子どもの成長に早道などありません。だから人間が自然に育っていくプログラミングに応じて、その年齢なりのベストを目指してほしいのです。


 偏った刺激を過剰に与えると、むしろ成長するにつれてさまざまな問題が生じてきます。


早期英才教育でつめ込むと、何をやっても心が波打たない子になる


 私の以前の生徒に、何にも興味を示さない小学5年生の子がいました。私立の小学校に通っていて、幼児教育や英才教育の塾にも行っていました。


 フラッシュカード、速読、右脳教育などを、子どもの意思に関係なく次々と与えられて、楽しむことを知らずに大きくなっていく。それを繰り返していると、本当は楽しいはずの体験をしたり、新しい知識を吸収したりしても、心がまったく波打たない子どもになってしまうのです。直感で物事を捉えることが習慣になってしまって、理解や納得に興味を示さなくなってしまうのです。



そうなってしまうと、もう一朝一夕では治りません。フラッシュカードや速読による直感頼りの学習から、自分の頭のなかにある言葉で考えるスローな学習に変えていくことも必要ですし、知ることや、わかることの楽しさも教えていくとなると、場合によっては、治すのに5年以上かかることもあります。


 さらには、こんなケースもありました。算数だけが飛び抜けてできる小学6年生の子どもです。


 算数の能力はもう抜群で、理科もほどほどにできましたが、国語の成績が本当に悪かったのです。


 優秀な国語の家庭教師をつけても点数が上がらないため、困り果てたお母さんは、何度も私のところに相談にこられました。


 お母さんとさまざまに話してわかったのは、その子が赤ん坊の時に数字にばかり親しんでいたということです。


 表には数字、裏にはひらがなが書いてある積木を用意すると、幼い頃は一般的に、子どもは数字ではなくひらがなで遊ぶものですが、その子はいつも数字のほうで遊んでいたといいます。ハイハイをしていた1歳の時から簡単な足し算はできたといいますから驚きです。


 でも、それは決してよい結果を生みませんでした。その子も中学受験をしたのですが、結局合格できなかったのです。


 中学3年生になる頃まで私に連絡があり、「英語と国語がまったくできなくて、内申が取れないんです。どうしましょう」と、お母さんがお手上げになっている様子が印象的でした。


 これは、過剰に偏った刺激だけを与え続けるとどうなるかという、一つのわかりやすい例だと思います。


子どもが嬉々としてする習いごとは間違いなく効果的


 一方で、英才教育のシステムに合う子どもも、時々います。でもそれは、大脳が極端に早く発達した子で、全体の5パーセント以下だと思います。


 つまり英才教育とは、それ以外の大多数の子どもの犠牲のうえに飛び抜けた秀才をつくるもの――。それが早期英才教育の実情だと、私は考えています。


大多数の犠牲のもと、わずかの飛び抜けた秀才を生むのが今の「英才教育」


 

 子どもが幼い頃には、適切な量や質の刺激を与えることを心がけてください。親が意図的に与える早期英才教育などの“学習刺激”以上に、普通の生活のなかで親が知らないうちに子どもが受けている“学習刺激”に注目しましょう。


 それは、英才教育などではありません。友だちとの遊びや、一人遊び、家でのお手伝いや会話を通じて、子どもは学習に結びつく刺激を受け続けています。だからこそ、子どもには普通の遊びをどんどんやらせてください。


 ちょっとしたお出かけや、買い物、旅行など、親子でさまざまな経験を積むこともおすすめします。親と一緒にしたことは、幼い子どもの心には思い出とともに深く刻まれるので、脳を成長させる刺激としてとても効果的です。


子どもが楽しんでやっている習い事は間違いなく効果がある


 よく、小学生の習いごとは何をどれくらいすればいいのかと聞かれるのですが、それについては一概には言えません。精神的、体力的にたくましい子どももいれば、それほどタフではない子どももいるなど、小学生のうちは特に個人差が大きいからです。


 確かに、スポーツや音楽などの身体で覚える芸事は、幼いうちから始めるメリットはあります。


 基準は、子どもが喜んで楽しそうにやっているかどうかです。どんな習い事でも、子どもが嬉々としてやっていれば、それは間違いなく効果があります。


 反対に子どもが日々疲れ切っているようであれば、習い事の数を減らしたり、内容を見直したりする必要があるでしょう。


 次回は中学受験のための学習についてお話ししようと思います。



西村則康

1954年生まれ。名門指導会代表、中学受験情報局主任相談員、塾ソムリエ。30年以上、難関中学・高校受験指導を一筋に行う家庭教師のプロフェッショナル。男女御三家、慶應、早稲田、海城、世田谷学園、渋谷教育学園幕張、灘、洛南高附属、東大寺学園、神戸女学院など東西の難関校に合格させた生徒は2500人以上にのぼる。受験学習を、暗記や単なる作業だけのものにせず、「なぜ」「だからどうなる」という思考の本質に最短で切り込んでいく授業は親からの信頼も厚い。『御三家・灘中合格率日本一の家庭教師が教える 頭のいい子の育て方』(アスコム)、『勉強ができる子になる「1日10分」家庭の習慣』( 実務教育出版 )など著書多数。


<201402>

出典: 日経DUAL  


教育ママは逆効果!? 子どもを東大に合格させる方法3つ 2013.7.8

日本で一番の難関大学であり、一種のブランドでもある東京大学。学歴で判断することへの問題はさておき、もしお子さんが東大に合格したら嬉しいものですよね。東大生は家庭でどのような教育を受けてきたのでしょうか。

今年4月、東京大学文科三類に主席で入学した、現役東大生でライターの川上ぽこひろさんに幼い頃の家庭環境についてうかがいました。


■1口うるさく「勉強しなさい」と言わない

川上さんは人生で一度もご両親から「勉強しなさい」と言われたことがなく、それどころか「こんなに勉強していてはガリ勉になる」と心配されたそうです。当然、受験用の英才教育も受けておらず、小学校・中学校も自宅付近の公立学校に通っていたのでお受験の経験もありません。

東大生の多くは自分の意思で東大に来ています。「勉強しろ」と言われたら逆に勉強したくなくなってしまうのです。


■2勉強する部屋はリビング

最近の研究結果で、東大生の多くが自室ではなくリビングで勉強していたことが明らかとなっています。川上さんもそのうちの一人です。多くの雑音や視覚情報の飛び交うリビングでは集中力のトレーニングになるようです。


■3睡眠時間はたっぷり9時間

世界平均に比べると日本人の睡眠時間はずっと少ないなので、「寝過ぎかな?」と思うくらいたっぷり睡眠を取ってください。川上さんは幼い頃、9時間くらい寝ていたそうです。学習と睡眠は切っても切れない関係なので、小中学生のうちは夜更かしさせないことが重要です。


東大に合格させるため、幼児期から英才教育に精を出すお母さんもいるようですが、川上さんの話ですと、適度に自由にさせ、本人のやる気を出させることが東大合格に繫がるようですね。そして何よりも本人の「東大に合格したい!」という強い気持ちが、東大合格への夢を現実にしてくれる一番の教材なのでしょう。


出典: excite 

 


偏見から守り続けた母の愛 天才少年一家の軌跡  2012.6.21

シカゴ大学開校以来、最年少で医学部を卒業した矢野祥さん

 

 卒業シーズンの米国で、メディアの注目を一身に受けているのがシカゴ大大学院を卒業した日系人医学生、矢野祥さん(21、以下敬称略)だ。9歳で大学生となって以来、天才と呼ばれ続けてきたが「IQ200超」の異能に対する社会のまなざしは好意的なものばかりではなかった。天才一家の暮らしは“偏見”との戦いの日々でもあった。


 6月9日、祥はシカゴ大学開校以来の最年少で医学部を卒業した。9歳で地元のロヨラ大学に入学、12歳で卒業、同年にシカゴ大大学院に進み18歳で生物学博士号を取得した。シカゴ大学によれば「祥はおそらく世界で最年少の生物学と医学のダブル博士号の保持者」だ。


 「人類の役に立ちたいと思います」――。卒業証書を手にした祥は少年の面影を残した顔に笑みを浮かべた。


 祥は日本人の父、桂(かつら)さんと韓国人の母、慶恵(ギョンヘ)さんとの間に生まれた日系米国人だ。日本語は苦手で両親とはもっぱら英語で話す。テコンドーは黒帯、クラシックピアノはプロを目指すことを勧められたほどの腕前で、今でも年に一度はリサイタルを開いている。


 やはり13歳で大学を卒業した妹さゆり(15)とともに、一家そろっての敬虔(けいけん)なキリスト教徒でもある。


■ノーベル賞より現場で治療に従事したい

 卒業後はシカゴ大学付属病院の小児科で研修医になると聞いたとき、少々意外な気がした。学者になれば次々と発見を重ねそうな天才にしては地味な進路ではないか。


 祥が18歳のときに「将来はノーベル賞を取りたい?」と聞いたことがある。その時は「取れればうれしい」という返事だったが、今回は即座に「ノー」。名声に興味はない。研究室にこもるよりは患者を診て病気を治したい、という。病気の治療法の研究はするかもしれないが、医者は続けると明快な答えだ。


 研究者ではなく医者を職業として選んだ理由がおもしろい。キーワードは「キリスト教」と「アブノーマル」だ。医者は例えばプライベートで飛行機に乗っていても病人が出れば救う義務を持つ公人でもある。個人としての快楽や利益を犠牲にしても他者を助けるというキリスト教の信条を持つ祥にとって、医者のあるべき姿が琴線に触れた。


 医者を「アブノーマルな社会人」と表現する。科学者は個人の幸福を追求できる一般社会の一員だが、医者はそうではない。自分の人生を他者に与える者として、その存在は特別であり、普通の社会人と一線を画する。ストイックといえばストイック、青いと言えば青いが、一部の金もうけ主義の医者に聞かせたい言葉ではある。


小児科を選んだのも「アブノーマル」への共感からだ。医学生として初めて患者に触れ、医療チームの一員として働くなか、自閉症や筋ジストロフィーで苦しむ子供たちに出会った。


彼らに対する世間の目は冷たい。自身「気持ち悪い子供」「普通じゃない」とイジメに遭った。その記憶が重なり「アブノーマルとして扱われる子供たちを助けたい」と、切に願うようになった。


■天才に向けられる偏見

 卒業式が一番うれしかったのは母の慶恵かもしれない。神さまからの授かりものとして、祥を守り育てるために必死で闘ってきた努力が実った。「ちょっと出来がいい」程度の子供なら、せいぜい周りからうらやましがられたり、嫉妬されたりするだけのこと。祥ほどの天才ともなると、恐れや迫害の対象になりかねない。


 3歳で教えもしないショパンのピアノ曲を突然弾き出したときには、慶恵も仰天した。母が弾くピアノの音をいつの間にか覚えたらしい。


 「天才児現る」の報があれば、必ず寄ってくる大人がいるもので、めざとい欧州の音楽院から、4歳の祥を入学させ、ピアニストとして育てたいとの申し出があった。このときは「本人が自分で決める年になるまでは」と断っている。


小学校は地元の学校に普通に入学した。しかし、IQが200を超えるため天才児の専門学校への転校を勧められてしまう。同じ年齢の子どもが通う普通の学校では授業に退屈し、時間を無駄に過ごすだけだと判断した慶恵は学校の勧めに従い、カリフォルニア州の天才専門学校に入学させた。


 ところが、超エリートばかりを集めたはずの学校にも居場所はなかった。祥も慶恵も詳しくは語らないが、ずいぶん苦い経験をしたらしい。アジア人という人種への差別があったのだろうか。


 行きついた先は自宅での学習。ホームスクールの教材を使い、母親自らが教師になるしかなかった。学校は一定のスピードでしか授業を進めないが、個人教師なら生徒が理解すれば次に進める。


■超飛び級も日常の積み重ねがあってこそ

 2~3学年分の教材を9カ月ぐらいで終えてしまう祥はまもなく「お母さん、こうすればこの算数の問題は解けるよ」と母に教えるようになった。


 祥には確かに天分としかいいようのない素質がある。ブラックホールのように知識を吸い取る頭脳、みたページを写真的なイメージで丸ごと写し取る記憶力。ただそれだけでなく、母子が向き合った日々の積み重ねが超飛び級につながった、というのが実情だろう。


同じように育てられた妹のさゆりも13歳でシカゴの大学を卒業、今はボルティモアにあるジョンズ・ホプキンス大学付属の名門ピーボディ音楽院でバイオリンを学ぶ。


 勉学は小休止。これには「勉強の場にはいつでも戻れるのだから、今しかできないことをやった方がいい」という祥の助言があった。多彩な才能を持ちながら、一直線に進学、進級の道を進んできた祥は実現されなかったもう一つの人生をさゆりに託しているのだろうか。


「勉強しろと強制したことはない」と慶恵はいい「タイガー・ママ」(米国で教育ママの意味)であることを否定する。


ちなみに「タイガー・ママ」は大学教授である米国在住の中国人が自身のスパルタ教育についてまとめたベストセラーのタイトルからきている。


この本は子供の教育をめぐる激しい議論を呼び起こし「タイガー・ママ(あるいはマザー)」=教育ママとしてすっかり定着した。


■幼児期の何気ない遊びが原点

 スパルタ教育は施していない。とすると天才の道はどこから始まったのか。


 慶恵に育て方を尋ねてみると、どうやら秘密は幼児時代にあるようだ。公園に遊びに行っては昆虫や花について話をする。階段を上るときは一段ずつ一緒に数えて、足し算や引き算のゲームをする。日常生活を学習につなげ「勉強は楽しい遊び」にする母の工夫が、子供たちに知る喜びを教えた。


 父の影響も大きい。母とはオハイオ大学の美術史修士課程で一緒になった。油絵は玄人はだし、科学雑誌を愛読する。太陽のような母と、大地の落ち着きを持つやさしい父が子供たちに愛情を注ぎこんだ。家族の絆はとても固い。


 天才児は社会性や協調性に欠ける、といわれる。シカゴ大学が12歳の祥を医学・生物学合同博士学課程に受け入れるかどうかを決めるとき、特別に面接を設けたのはそのせいだ。


■他者の痛みがわかる天才

 祥の恩師の一人、シカゴ大学のジョエル・シュワブ医学部教授は、当時11歳の祥と面接した一人。第一印象は「精神的に成熟しており、自分が何を求めているかを明確に伝えることができる人物」(同教授)。その印象は今も変わらず「医学生として優秀なだけでなく、患者と良い人間関係を築ける」と評価は高い。天才児にありがちな傲慢さや違和感もなく、校内で会えば挨拶を欠かさない礼儀正しさは昔からという。


 昨年10月、祥は米国で飲酒が合法になる21歳になった。同級生が大学構内のバーでパーティーを開き祝ってくれ、開くと音楽が流れるバースデー・カードをくれた。


 ビールというものを初めて飲んだが「おいしくなかった」と、うっすらヒゲの生えた顔をしかめる。両親は卒業祝いに車購入のため頭金を出すと約束してくれた。車選びが楽しみで、親友でもある妹のさゆりに相談すると「彼女ができたときのために大きな車がいいわよ」とからかわれた。


恩師シュワブ教授は「祥はもう天才の子供ではない。我々の一員だ」と感慨深げに語る。


 象牙の塔にこもるのでなく、医師として奉仕の現場に立つと決心した祥。無私の裏には「研究者は研究費集めが要求される」(祥)という現実的な判断もあったようだ。


 年齢の割に老成したところもあるが、まだ21歳。ついこの間まで母親の強いガードに守られてきた若者でもある。病院という舞台も桃源郷ではないだろう。「天才少年」を卒業した今、飛び級だのノーベル賞だのと騒ぐ我々凡人の騒音から少し離れたところで、力強く飛翔(ひしょう)してもらいたい。


出典:日本経済新聞 


澤口俊之先生インタビュー第1回「脳教育とは何か?」 2011.3.11

澤口俊之先生インタビュー

第1回「脳教育とは何か?」


「シールでつくるむかしばなし ももたろう」に

脳科学的な立場から、コメントを寄せて頂いた脳科学者・澤口俊之先生。

テレビ出演等でもご活躍中の先生に、改めて「幼児の脳教育に大切なこと」を

テーマにインタビューを実施しました。

全5回の短期連載になりますが、どうぞお付き合いください。


第1回は「脳教育とは何か?」です。


脳の教育というか、「教育」って何かという話ですよね。

欧米諸国では、脳科学を用いて教育をしていく方向になってきています。

日本は遅れていると言えば遅れていますね。

脳を育てるということが教育ですから。

今までの日本の教育は、理論がなく、科学性が全く欠如しています。

1970~80年代は、脳科学が教育を語るには早すぎましたが、

90年代から変わりました。

どう変わったかというと、脳の発達のパターンが分かり始めたわけです。


脳の発達は、進化的に重要な脳機能(社会性など)と

後からできた脳機能(文字能力など)に分けて考えるべき

ということなんですね。

子どもの成長段階(乳児期、幼児期、児童期、思春期)に合わせて

育てるべき脳機能があり、当然それに合わせた教育が必要になってきます。

例えば、お母さんと接することだけでいい乳児期に、英才教育をやってしまう。

これは間違いです、英才教育は、6歳くらいでやればいいのに、

それを早い段階でやってしまうと、発達の順番が狂ってしまいます。

最悪、それが発達の妨げになることもあるのです。


繰り返しますが、どの時期に何を教育するのかが大切で、

脳科学的にいえば、脳の発達段階に合わせた環境や教育が、

非常に重要になってくるということになります。(談)


第2回「幼児期における脳教育の重要性」に続きます。


澤口俊之(さわぐち としゆき) 博士

脳科学者・脳育成学者・脳教育学者。1959年東京生まれ。

北海道大学理学部生物学科卒業。京都大学理学研究科博士課程、

エール(Yale)大学医学部研究員、京都大学霊長類研究所助手などを経て、

1999年に北海道大学医学研究科教授に就任。

2006年より人間性脳科学研究所(HNI)所長。

 

出典: 『ももたろう』がもっとよくわかるブログ    



全米騒然!天才兄妹を育んだマル秘育児法とは!? エチカの鏡  2009.11.1

エチカの鏡で紹介された全米騒然!天才兄妹を育んだマル秘育児法とは!?



スペシャルゲストは久保田競の久保田カヨ子ご夫婦。

5歳~8歳用久保田競(くぼたきそう)教授監修 幼児向け脳力開発トレーニング「ザビックス パワーキッズ システム・カートリッジ」


アインシュタイン以来の天才

兄は18歳にして医学博士。病原菌バクテリアと格闘中

妹は13歳にして大学2年生。生物学を専攻



天才兄妹を育てた母ならではのこだわり

防腐剤や合成着色料を使っていない食材しか使わない。

子供のときにチョコレートやお菓子は食べさせていない。



天才が生まれる条件

50%:先天的な才能

50%:育て方



ノースウエスタン大学 才能開発センター研究者 スーザン・コーウィス

「どんな子供もIQが高い子供に育てることは可能です。子供の才能を最大限に発揮させてあげるために3歳までに豊かな環境をあたえてあげることが大切です」


・母のキョンさんは韓国で生まれ育ちアメリカ留学中に知り合った父、矢野桂さんと結婚し妊娠。

・キョンさんは妊娠が判明するとすぐ胎教の必要性を調べ始めた。あるインターネットサイトを発見。



「ZERO TO THREE(ゼロトゥースリー)」

http://www.zerotothree.org/site/PageServer


世界的に有名な医師や科学者が妊娠中から3歳までの子供の発達に関する研究・発表を行うアメリカの非営利国家機構。年間16億円もの運営費が使われている。


そこには・・・

・生まれてから3歳までの間は何兆もの脳細胞接続が作られる圧倒的な成長期です

・質問攻めにすることで子供の脳を活性化させることができる

・3歳までのボキャブラリーの量が一生の読解力を左右する

など様々な研究レポートが紹介されている。



○天才兄妹を育てた方法 その①:臨月に授業を受ける

キョンさんは臨月になってから大学の授業を受け始めた。

キョンさん「お腹の中にいても子供は外の世界の音が聞こえると知って授業を受け始めたんです」

お腹にいるときから大学の授業を間接的に受けさせるという超英才教育。

さらに家にいるときは勿論、外を歩きながらでも隣にいる友達に話しかけるように話しかけた。

・1990年 長男・祥 誕生


通常 大人と同じレベルで会話できるのは3歳前後といわれるが、祥君は1歳半で大人と会話ができるようになったという。



○天才兄妹を育てた方法 その②:『本を1日20冊読み聞かせる』

生後6ヶ月から夫と各自10冊、合計20冊本を毎日読み聞かせた


ZERO TO THREEのホームページには・・・

子供を楽しませるように読むことが大切

とかかれている。



キョンさんが工夫したポイントは・・・

動物の鳴き声や擬声音・擬態語は出来るだけリアルにモノマネをする

すると子供は擬声語や擬態語が好きなので喜ぶ

キョンさん「日本語や韓国語・英語で読み聞かせたり家族の名前を絵本の登場人物につけ子供をストーリーに入り込みやすくしました」

 

実際に2人が幼少時 読んだ本

「ちょろわん と ころわん」

「ノンタン」



○天才兄妹を育てた方法 その③:『フィンガーペインティングをさせる』

フィンガーペインティングとは?


指に絵の具をつけて紙に画を描く遊び。指を直接使うことによって五感が刺激され想像力を養うことでできる

絵を子供に持たせて写真を撮り、冷蔵庫にその写真を貼った。

その写真をみながら「上手に出来たね」と褒めた。

日本では塗り絵がメジャーなんですが・・・?


キョンさん「カラーリングですね。あれは全然ダメだと思います。線に沿って塗っていって線からはみ出るとダメだと誘導する、それは非常に良くないことだと思います。私は決して(塗り絵)させませんでした」



ZERO TO THREEのホームページには・・・

フィンガーペインティングはあらゆる好奇心をかきたてるようにする良い方法

とかかれている。



○天才兄妹を育てた方法 その④:『階段で数を数える』

キョンさん「数学は技術です。技術を楽しむことは難しい。だから私は数学は生活の中にあるということを楽しみながら教えました」

近所の公園の階段を上りながら階段の数を数え足し算を覚えさせた

5段上がったところから3段上がらせて・・・「今何段上った?」

このとき子供が即答できなくても、「答えは何?」とか「早く言ってごらん!」などと急き立てたりせず、十分考える時間を与えた。



ZERO TO THREEのホームページには・・・

まず子供の答えを注意深く聞くこと

とかかれている。



○天才兄妹の趣味はピアノとヴァイオリン

クラシック音楽を演奏していると学校の成績が良くなると言われている。

楽譜を読んでいると集中力が高まるからだという。


そして妹の小百合さんは全米一の実力を誇る10代のオーケストラに参加している。参加資格は14歳以上。大変なオーディションをくぐり抜けなければならないが・・・

指揮者「小百合は20年に1度の天才だよ」



妹の夢は

「将来は心臓外科医になろうと思います」


兄の夢は

「夢は人の役に立つような医学的な研究をすることです」



○久保田競「数を数えるのは非常に大事でね。ものを数で数えるようにしていくと合理にいろいろ考えていけるようになるんですね。それはいかに小さい時からやったっていうのはいいと思いますね」


幼児向け英語教材 Learning WORDshopJr English DVD 1-4巻セット



○アメリカ式 超英才教育SP

全米50校!天才ばかりを集めた「英才学校」の実態

Gifted child(ギフテッド・チャイルド)

天から特殊な能力を贈られた子供たち。


いわば天才少年・少女

人口2%ほどしかいないIQが高い子供


Gifted School

知能が高い子供が通う学校

アメリカ各州に設置されている



「ダヴィンチ・アカデミー」アメリカ・シカゴ

この学校では毎朝必ず自由時間に全校生徒がチェスを行う

チェスは視覚的、空間的な情報処理能力や記憶力が高められるため、IQとの関連性が研究され続けている。


3歳~15歳までのIQ125以上の子供が通っている

4歳の教室をのぞいてみるとコンピューターでの算数ゲーム。



ギフテッド・チャイルドの特徴は

早くから読み書きをする。数字に強い。大人との会話を好む。複雑で創作的な遊びに没頭する。

子供たちの好奇心を満足させることが授業では重要



○ギフテッド・チャイルドは大人になるとどのような生活を送るのか?

ノースウエスタン大学 才能開発センター研究者 スーザン・コーウィス


「自分達の興味のある分野を追求する機会を与えられたギフテッド・チャイルドは大学に入っても優秀な成績を修めて修士号や博士号をとるため大学に残る生徒が多いです。またどの分野の仕事を選んだにしても、そこで良い働きをして成功を修めています」


幼児向け知能開発教材 Learning WORDshopIQ DVD 1-4巻セット



久保田競「ここで教えていることは自分の考えを持たせることが大事なんですね。それを持って競争社会の中で生きていくようにせんとイカンからね。アメリカでは。日本では教えた事を覚えるのが大部分。詰め込みですからね。これは非常にまずい」


茂木健一郎「ぼくね、競先生やカヨ子先生のお話を聞いて思い出したことがあって。福沢諭吉は14歳の時にまだ文章が読めなかったって書いてるんですよ。ふくおう自伝という福沢諭吉さんの自伝に書いてあるんですけど。14歳で初めて学校に行くんですよ。それから猛勉強して慶應義塾大学作るまでいくんですけど。だからね、早期教育って0歳児~3歳児までの脳の回路っていうのは大人がイメージする知識とかそう言うものと違うんですよね。体動かしてとか他の人とふれあってとか、そういうことで育まれていくものだから、何か英才教育ってなんなんだろう?ってちゃんと考えないと・・・いけなくて。みんなちょっと勘違いしちゃってるところがありますよね。なるべく早く大人がやれるようなことやると良いように思っちゃってるんですよね」


カヨ子さんが考える子育ての一番のポイントって何ですか?

カヨ子「遊んであげないと。それだけですよ。そのときにすごく積極的に楽しげにやるは、子供がスーって入れられるけど、親が義務的にやるやつはプラスアルファーとかどっか逃げちゃうから、やっぱり自分なりの楽しさを子供にも味わってもらうということで。(楽しさっていうのがポイントなんですか?)そうです。それから本物ね。リンゴを「赤いリンゴです」って絵を描いたリンゴを見せるよりもね、(本物の)リンゴを持たせる。そういうことが大事」



久保田夫妻の脳科学育児相談

○奥野史子:ご自信はシンクロナイズスイミング。ご主人朝原宜治さんは陸上短距離を極めたまさにスポーツ一家。


悩み:水に行かれるんですか?陸に行かれるんですか?と良く聞かれるんですけど、自分が知っている苦しい道だけに、そこにまた娘を入れるのもどうかな?っていう気がしていて。



カヨ子「苦しかったけど今のあなたあるじゃない。苦しい事の成果があるじゃない。娘にも苦しませて成果を上げさせて下さい。水泳だけじゃないのよ。どんなことでも成果を上げるためには苦しまなくちゃならない、事を知ってもらいたい」



○菊地桃子 長女8歳

悩み:映画や物語を見聞きする時感情移入の度合が強すぎる

カヨ子「私もね娘の頃からね、そういう感情非常に強いんですけどね。映画館に行ったら泣いちゃうの。誰もついて行ってくれないの。喜劇をみるとこういうところつまんで・・・キャッキャッキャやるの。(ウチの娘もです)泣くと真っ赤に腫れ上がっちゃって、しばらく顔が落ち着くまで便所で冷やしているの。だからお友達といけないの。誰も一緒に行ってくれないの。(もうちょっとお姉さんになっても続く可能性があるんですか?)ええやんか。素敵じゃない。人のことも構わないで泣けるなんて。感情導入が出来るなんて素晴らしいじゃない」


久保田競「少し人に迷惑でもやられた方が良いですよ。ある程度泣きますとね。自分でコントロール出来るようになっていきますから。何回も泣かせた方が良いわけですよ。子育てしますとね、お母さんの海馬や前頭連合野が大きくなっていくんですよ。お母さんも勉強して子供を育てることが大事ですね」


海馬:“記憶”や“空間学習能力”に関わる脳の器官

 

出典:育児教育 幼児教育 


IQ200の兄妹を育てたアメリカ式英才教育法 2009.11

IQ200の兄妹を育てたアメリカ式英才教育法

エチカの鏡 ココロにキクTV (2009年11月1日 フジテレビ) 


アメリカ式英才教育の実態に迫る!

シカゴに住むIQ200の兄と妹を育てた母親のエチカをご紹介



茂木健一郎さんが安易な英才教育に警鐘を鳴らしています。

「福沢諭吉は14歳で始めて学校に行った。それから勉強して慶應義塾大学を作るまでになっていく。

早期教育というのは、

0歳児から3歳児までの脳の回路は、大人がイメージする知識とは違う。

体を動かしたり、他人と触れ合ったりということで育まれていくもの。

『英才教育ってなんだろう?』とちゃんと考えないといけない。

みんな勘違いしてるところがある。

なるべく早く大人がやれるような事をやると良いように思ってしまっている。」


この言葉をよくふまえて置いてください。

番組最後でこの言葉を言っていましたが、この記事では最初にご紹介しました。


【IQ200以上の兄妹】

IQ200以上で計測不能

兄:祥くん(18歳)

1歳半で大人と会話ができるようになる

4歳で医学辞典を読む

4歳で天才発覚。小学校入学。

6歳で中学過程終了

8歳で大学入学テスト1500点/1600点(全国平均は1000点。ブッシュ大統領は1200点で秀才と呼ばれていた)

9歳で大学入学(全米最年少)

現在シカゴ大学大学院に通う

生物学の博士号をとり、医学博士を目指している。

「ノーベル賞を取りたいとは思いません。夢は人の役に立つような医学的な研究をすることです。」


妹:小百合さん(13歳)

10歳で大学入学

現在大学2年生生物学専攻

夢は心臓外科医(4歳の時に心臓の美しさに感動)


日本人の父:矢野桂さん

韓国人の母:キョン矢野さん



【アメリカ社会での差別】

アメリカ社会では、韓国人や日本人に対する強い差別が存在する。

大学に幼くして通う兄妹は格好の差別の対象となった。

しかし祥君は


「例えば、誰かが僕に悪口を言ったとする。そしたら僕はそこから立ち去り、自分に言い聞かせる。『世の中には意地悪な人もいる』ってね。でも大体その日のうちに忘れちゃうけどね。」


小百合さんは特別な天才扱いされるのが嫌いです。

IQが高くても、普通の13歳の女の子として扱って欲しいのです。


【天才兄妹を育てた母の食へのこだわり】

・防腐剤や合成着色料を使っていない食材しか使わない。

・チョコレートやお菓子はあまり食べさせない。



【3歳までの環境が大事】

IQが高い子供を研究する専門家

ノースウエスタン大学才能開発センター研究者スーザン・コーウィス

「どんな子供もIQが高い子供に育てることは可能です。子供の才能を最大限に発揮させてあげるために、3歳までに豊かな環境を与えてあげることが大切です。」


●日本人天才兄妹を育んだ3歳までの育児法

ZERO TO THREE…世界的に有名な医師や科学者が妊娠中から3歳までの子供の発達に関する研究・発表を行うアメリカの非営利国家機構


このゼロトゥスリーのHPを参考にした。

・生まれてから3歳までの間は、何兆もの脳細胞接続が作られる、圧倒的な成長期です。

・質問攻めにすることで、子供の脳を活性化せせることができる。

・3歳までのボキャブラリーの量が一生の読解力を左右する。


【天才兄妹を育てた方法】

●IQ200の子供が育つ!?ゼロトゥスリーの理論を用いた育児法


その①

臨月に授業を受ける。


キョンさんは、臨月になってから大学の講義を受け始めた。

お腹の中にいても、外の声が聞こえる。

お腹にいるときから大学の授業を間接的に受けさせる。


家にいるときはもちろん、外にいるときも、隣にいる友達に話しかけるように、話し続けた。


その②

本を1日20冊読み聞かせる。

読書が全ての勉強基本。

生後6ヶ月から、

夫と各自10冊ずつ、合計20冊の本を毎日読み聞かせた。

子供を楽しませるように読む事が大切。


キョンサンが工夫したポイント

動物の鳴き声や擬声語、擬態語は出来るだけリアルにモノマネをする。

すると子供は喜ぶ。

さらに日本語・韓国語・英語で読み聞かせる。

登場人物の名前を家族の名前にするなど。


読んだ絵本

「ちょろわんところわん」シリーズ

「ノンタン」シリーズ


祥君の一番嫌いなお仕置きは、「一日中本が読めないこと」というまでに。


その③

フィンガーペインティングをさせる。

あらゆることに好奇心をかき立てる良い方法。

フィンガーペインティング…指に絵の具をつけて、紙に画を描く遊び。指を直接使うことによって、五感が刺激され、想像力を養う事ができる。

キョンさんは、出来上がった絵を子供に持たせ写真を撮り、その写真を冷蔵庫に貼り、それを見ながら「上手に出来たね」とほめた。


塗り絵は全然ダメ。線からはみ出てはダメと誘導するのは非常に良くない。

ティッシュペーパーを破らせて遊ぶのも、指を直接使うので有効。

 

その④

階段で数を数える。

数学は生活の中にあるということを楽しみながら教える。

階段を上がりながら足し算を教えた。

5段上がったところから、3段上がって、今何段か聞いたり。

子供が即答できなくても、「答えは何?」「早く言ってごらん」などとせきたてたりせず、十分考える時間を与えた。


子供の答えを注意深く聞くことが大事。

物を数で数えることを教えると、合理性が身に付く。



6歳にもなると、中学過程を終了し、ホームスクーリング(自宅学習)することに。

キョンさんは毎日の家事を終わらせ、そして夜遅くまで、次の日教える準備を行った。


9歳で大学に入ると、マスメディアにとりあげられるようになり、偏見のために、キョンさんはいわれのない差別を多く受けた。



天才兄妹の趣味はピアノ(祥君)とバイオリン(小百合さん)


クラッシック音楽を演奏していると、学校の成績が良くなると言われている。

楽譜を読んでいると集中力が高まるから。


祥君と小百合さんが好きなのはバッハ。

小百合さんは全米位置の実力を誇る10代のオーケストラに参加。

音楽の道でも20年に一度の天才と言われている。


アメリカではGifted School(ギフテッド スクール)という知能が高い子供が通う学校がアメリカ各州に設置されている。

入学する子供たちはIQ125以上。


毎朝チェスをやる。

チェスは視覚的・空間的情報処理能力や記憶力が高められるため、IQとの関連性が研究され続けている。


授業では、子供たちの好奇心を満足させてあげることが重要。

自分の考えを持たせることが大事。

それを持って競争社会の中で生きていくようにしなくてはならない。(アメリカでは)


日本では教えたことを覚えるのが大部分。それではいけない。

 

出典: 絵ココロ絵画販売・制作 



「真のゆとり教育」が生んだ18歳天才プログラマー   2008.2.5

上野 康平氏(うえの こうへい) 

千葉大学理学部2年生。情報処理推進機構(IPA)の未踏ソフトウェア創造事業で三次元画像処理システムを開発し、史上最年少の18歳で「天才プログラマー/スーパークリエータ」として認定された。小・中学時代を米国で過ごし、帰国後高2で大学に飛び級。趣味は料理とピアノ「小1」から始めたプログラミング


――プログラミングを始めたきっかけは?

 小さいころ、家にあった父のコンピューターでゲームをして遊んでいました。当時ゲームソフトがパソコン通信上で交換されていましたが、設定とかが複雑で、自分でプログラムを書かないと遊べなかったのです。


 小学校1年生ごろにはもうMS―DOSのコンフィグファイルをいじったりしてました。父に教えてもらったというより、パソコンやワープロの説明書を一人で読んで――文字の読み書きも説明書で覚えました。辞書の引き方すらわからなかったので、周りの人に聞きました。外で遊ぶより家の中が好きでしたね(笑)。


――小3で渡米し、CGに関心が移っていった

 父の仕事の関係で、小3からの6年間を米国で過ごしました。中3のとき、(天才プログラマーに認定された)今回のプロジェクトで作ったレンダリングソフト(3次元画像を処理するソフト)の一番最初のバージョンを作り、地元のコンクールで入賞しました。


 ゲームを作っているうちに、ゲームそのものよりグラフィックに興味が出てきたんです。「ファイナルファンタジー8」の冒頭にきれいな砂浜のシーンがあって、これがCGで作られていると知って驚きました。自分で作ってみたいなと思ったんです。


――そこで、CGを作るソフトまで作ってしまった

 いまでこそ学生用のCGソフトは8万―9万円のものがありますが、当時はソフト自体が約200万円。機材も特殊なワークステーションが必要で、フルセットで300万―400万円しました。高くて手が出せなかったので作るしかなかったんです。


最先端研究、英語しかない


――CGの勉強はどこで?

 最初からCGの専門書にあたるのは大変なので、入門サイトを見てひたすら参考にしました。レンダリングをやっている人はネット上にたくさんいて、オンラインコミュニティーがとても助けになりました。


 英語のコミュニティーは特に重要でした。最先端の分野になるほど、英語のサイトしかなかったし、論文も英語でした。


――米国にいたから学べたことも多かったのですか

 米国では科目別に飛び級制度があって、数学と科学で飛び級しました。この仕組みのよいところは、飛び級クラスは1年の3分の1の時間を使って、自分の関心のある分野の研究をしてよいことです。この時間を使ってCGの勉強ができたのです。ある意味「有効に機能したゆとり教育」だったと思います。


――米国は中学生のレベルも高かった?

 そうですね。誰がこのプログラムを書いたんだろう、と感心すると自分より年下だったりすることもありました。中学生や高校生で会社を立ち上げる人も普通にいました。日本にもそういう人材はいますが、米国では技術的に大企業と太刀打ちできるレベルだったりします。


 米国と比べたとき、やはり日本が一番ネックになっているのは英語です。私も(天才プログラマーに選ばれたのは)ほかの人に比べて才能があったというわけではなく、ただ単に小さいころから英語が読めたというだけだったとも思います。日本では、例えば大きな書店に行っても、書棚にある一番難しい本ですらその分野の入門レベルでしかありません。


 最近はインターネットなどで「知識の高速道路」が整備され、どんな分野であれ一気に高いレベルに行けるといわれていますが、この分野では英語の壁は高いんです。大人であれば英語が読めるからよいのですが、低年齢でITの分野を学ぼうと思っても、英語ができないと途中までしか行けないのです。


出典: 日本経済新聞 


IQ200超の天才兄妹を生んだ韓国式英才教育 2007.6.18

IQは200を超えるため測定不可能。4歳で作曲、9歳で米国最年少の大学入学、首席で卒業、12歳でシカゴ大医学部入学、新しいタンパク質を発見し特許取得…。これが「天才少年の誕生」というニュースで全米を騒がせた15歳の少年、ショー・ヤノ君の華麗なる経歴だ。そしてまたショー君の妹のサユリ・ヤノさん(10)も兄に劣らぬ天才なのだ。サユリさんは今年9月、シカゴのトルーマン大に入学した。


 日本人の父と韓国人の母の間に生まれ、アメリカで育ったこの兄妹が、世界も驚く天才になったのは、母のチン・キョンヘさん(45)の「韓国式教育」によるものだ。

 

「子供たちをホームスクーリングで学ばせ大学に入学させたんです。仕方なく選んだ方法でした。幼稚園からは“この子たちは優秀すぎる”と受け入れを拒否され、英才教育学校でもうちの子たちが短期間に何回も飛び級するので、お手上げでした」


 6歳で英才教育学校を早期卒業した兄妹。チンさんの「韓国式教育」が始まったのはこの頃からだった。毎日時間割りを決め、ホームスクーリング教材で子供たちと向き合い勉強を教えた。ソウルで高校を卒業後、アメリカの大学で美術史を専攻したが、結婚後は平凡な主婦として暮してきたチンさんにとっても、子供たちの学習速度はとても速かったという。


 分からないことが増えると、チンさん自身も個別指導を受けながら夜明けまで勉強し、子供たちに教えた。チンさんはホームスクーリング終了後も、兄妹にピアノやバイオリンのレッスンを受けさせた。やりすぎ」との周囲からの声を耳にしつつも、兄妹の才能を放って置けなかった。


 「2人が天才的な傾向を見せ始めたのは4歳のときでした。ピアノを習ったことがないのに、私が途中で弾くのをやめてしまったショパンのワルツを即興で弾いてしまったのです。あのときは、うれしいというより、途方に暮れてしまいました。ホームスクーリングも初めは考えていませんでした。それでも子供の才能を育てるのが、結局親の役目ではありませんか」


チンさんの教育は、まずテレビをクローゼットにしまうことから始まった。その代わりチンさん夫婦は、兄妹が6カ月になったころから、子供たちを膝に座らせ絵本を読み聞かせた。夫婦がそれぞれ10冊ずつ、毎日20冊を子供に読んで聞かせた。本を100冊買い与えるより、1冊の本を代わる代わる繰り返し100回読む方法を選んだ。やがてホームスクーリングを始めたころ、子供たちは本だけでなく、科学雑誌3冊と新聞2紙を読み始めるようになった。


 「韓国では子供に3才から習い事をさせ、学習帳をさせ始めるが、アメリカにはそういうものがありません。なので階段を上り下りしながら足し算や引き算を教えたり、公園の地面に描かれているアメリカの地図の上を一緒に飛び回り、遊びながら地理を教えたんです」。


 「ひっきりなしに質問攻めにすること」がヤノ兄妹の得意技。だからといってチンさん夫婦は子供たちの問いかけに1度として「分からない」とか「そんなこと何のために聞くの?」と答えたことがない。一緒にインターネットで検索し、専門書を読みながら答えを探した。ショパンの音楽を聞いたショー君が「ピアノ曲にも質量があるの?」と質問すると、チンさん夫婦はあらゆる物理学の知識を動員して答え、足りない部分は科学雑誌を一緒にめくる…といった調子だ。


 ホームスクーリングで高校課程までを終えたが、ヤノ兄妹の社交性には英才教育の専門家らも驚くほど。ある心理学者はチンさんを「スーパー・ママ(super mom)」と呼ぶ。


 「実は私は怠け者ママです。子供たちのかばんの中身ひとつ揃えてやったことはありません。だから子供たちは自分のことは自分でします。子供がよくできるからといってチヤホヤしながら育てれば、自分が本当に最高だと勘違いしてしまいます。傲慢さこそ、才能の最大の敵です」


 そんなチンさんは天才兄妹を育ててきたこれまでの経験を一冊の本にまとめ、先日『子供の才能を育てるママの力』を出版した。最近の韓国の早期英才教育ブームに、言いたいことが山ほどあるからだ。


 「韓国ほど英才教育が発達している国はありません。ショーくらいの中学生たちは夜明けまで英才教育をする塾で勉強しています。でもそれより、お母さんの役割と哲学のほうがもっと大切です。子供の才能は英才教育ではなく、温かい家庭と親の努力で花開くということを、韓国の親御さんにも伝えたいのです」。

キム・ナミン記者


朝鮮日報/朝鮮日報JNS