6歳で脳の90%が完成!? 子どもが“幼児教育”を受けるメリット3つ


【ママからのご相談】
4歳の子の母親です。いつも遊んでいるお友達が幼児教室に通い始めました。うちは何もやっていないので焦ります。うちの子にも幼児教育を受けさせようか悩んでいます。子どもが幼児教育を受けることで何かメリットはありますか?




●A. その子に合った幼児教育はメリットが大きい!

ご相談ありがとうございます。教育コンサルタントの佐藤理香です。

よその子が習い事を始めたと聞くと、「うちも……」と焦る気持ち、よくわかります。私も焦った母親の一人です。実際、ベネッセが行った調査では4歳児の45.8%は習い事をしているという結果もあります。そこで、今回は幼児教育が大切な3つの理由をお伝えします。




●幼児教育が大切な理由3つ

●(1)幼児教育は投資効果が高い

幼児教育を受けさせることは、子どもの未来へ投資しているようなものです。投資するからには、その効果が気になるところ。

実は、文部科学省が発表した『幼児教育の無償化の論点』で、幼児教育の経済的な効果、教育的な効果が高いことが述べられています。具体的には、将来の犯罪の減少、所得が増えるなどの効果を示す研究成果が多くあるんですよ。




●(2)6歳までに脳の90%がつくられる!?

産まれたばかりの赤ちゃんの頭は小さいですよね。脳は約400gだそうです。それが、大人になると約1,300gまで成長します。

この脳、科学の発達により、3歳までに80%、6歳までに実に90%がつくられるという研究報告があります。6歳までに脳は急成長しているのです。この時期に教育という刺激を加えることで、脳のより良い成長を促すのですね。




●(3)小学校入学前に基礎力を養う

幼稚園や保育園で元気に遊んでいる子どもたち。小学校に入学すると、遊びとは一転、勉強の日々が始まります。「うちの子、じっと座っていられないのよ」とはよく聞く話。直前で焦ってもなかなか身につきません。小学校の学習に適応できる忍耐力を、幼児期から少しずつつけておく必要があります。

読み書きや数など、基本的な知識をつけておくことで、子ども自身も安心して小学校生活に集中できますよ。

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幼児教育といっても、子どもに早い時期から無理をさせる必要はありません。子どもがどんなことに関心を示すのか、どんなところで喜ぶのか様子をみながら、その子が楽しいと思ってくれる幼児教育をみつけてくださいね!




●ライター/佐藤理香(教育コンサルタント)
教育学修士号を取得後、ベネッセコーポレーションなど教育業界で長年勤務。幼児教育から高等教育まで幅広く知見を深める。第1子出産後はフルタイムのワーキングマザー。第2子出産後に、6歳までの幼児教育『アフェクション』を創業。「子どもの成長」と「親のライフスタイル」の両方を、育児を終えた世代が支援できる輪を作ろうと活動中。その他、執筆活動や悩み相談も行う。「学び」をつうじて地域のつながりを生み出し、幸せと安心を感じることができる社会を創造したいと奮闘中。



2015.6.8